猪肉を初めて食べられる方へ
猪肉って臭い?どう料理するの?

当店の天然猪肉は、長年猪肉を捌き続けてきたプロの職人が素早く解体しております。
また猪は家畜と違い、生育過程で人間の手が加わっていないため、抗生物質、化学薬品、成長促進剤が使用されていません。
天然のどんぐり、きのこ、木の実などを食べて育っていますので人工的な臭みは一切ありません。
料理方法は、基本的に豚肉と同じと考えていただければ大丈夫です。
甘みとさっぱり感のある猪肉の脂

牛肉や豚肉の脂身が苦手な方は多いですが、猪肉の脂身は他の肉と全く違う食感とさっぱり感、甘みがあります。食後の胃のムカつき感やもたれ感、口内のべたつきもほとんど感じません。意外ですね。
豚、鳥、牛は、生育過程でホルモン剤や化学薬品、遺伝子組み換え植物などを餌に与えられていますが、天然猪は山中を駆け回り、自然の木の実や芋などを食べています。
これこそ体に良い100%オーガニックミートです。
猪肉の味わいは、豚肉や鶏肉などと比較して、しっかりとした味と旨味があるため、一緒に調理する他の食材に負けない存在感と旨味を感じられます。特に背ロースは、噛めば噛むほど旨味が溢れ出てくるのがわかるかと思います。
猪肉の部位について
当店では部位ごとのバラ売りをせず、丸ごとお送りしているため一度にさまざまな部位を食べ比べていただくことができます。
ロース | 脂がのっており、一般的に一番おいしい部位 |
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モモ | 赤身。脂は少ないが、柔らかく、ヘルシー |
ウデ | モモよりも少し硬いので煮込み料理に向いている |
タン | 牛や豚のタンより小さい。コリコリしている。 |
ハツ | 豚のハツとほとんど同じ。くせは少ない。 |
バラ | 脂がのっている武士。牛でいうところのカルビ。 |
リブ | あばら骨付き肉。スパイスをふり、BBQが最高 |
猪肉の食べ方
猪肉といえば『ぼたん鍋』
冬の猪は、寒さを乗り越えるため脂が乗っており、旨味たっぷりの猪肉をお召し上がりいただけます。
ぼたん鍋と呼ばれる理由は諸説ありますが、猪肉を牡丹の花のように盛り付けることや、猪肉を煮込むと脂身が縮れて牡丹の花のように見えることが理由とされています。
まだまだある!猪肉の美味しい食べ方
実はぼたん鍋以外にもお美味しい食べ方があります。
おすすめの食べ方をご紹介します。
さっぱりネギタン塩
牛よりも小さめサイズの『猪タン』はとっても希少。
歯応えもあり、さっぱりとしながらも噛めば噛むほど甘み、うまみを感じられる部位です。
タン好きは是非トライしてみてください♪
猪ミンチカレー
歯ごたえのある部位や赤身はミンチにし、スパイスを効かせたカレーがおすすめです。
臭みもなく、肉の旨みをたっぷり味わえます。季節のお野菜をたっぷり添えてどうぞ!
栄養価について
高栄養&低カロリーでダイエットにおすすめ
あまり知られていませんが、猪肉は高タンパク・低脂肪・低カロリーなヘルシーミート。昨今流行りの高タンパク質ダイエッターや、お肉が大好きだけどカロリーが気になる方にもおすすめです。
一般的に流通している豚・牛肉と比較をしても、猪肉はタンパク質含有量が多く、脂身・赤身ともに低カロリー。さらに脂身には女性に嬉しいコラーゲンがたっぷりと含まれています。
体内のコレステロールを増えやすくする飽和脂肪酸は少なく、逆に体内のコレステロールを下げる働きがある不飽和脂肪酸が多く含まれているのも特徴的です。
栄養素は、B2、B6、B12などのビタミンB郡を多く含むため、疲労回復や皮膚の健康にも効果があると考えられます。

猪肉:脂身つき、生
牛肉:和牛肉(サーロイン)赤肉、生
豚肉:大型種肉(肩ロース)、脂身つき、生
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」・日本人の食事摂取基準2010年版
貧血・冷え性に必要な鉄分は、豚肉の約4倍、感染症・風邪などから身を守る免疫力アップに必要な亜鉛は、約2倍含まれています。
老若男女・アスリートにも嬉しい食材です。
古来から食されてきた貴重なタンパク源
猪肉は古来の日本でも、貴重なタンパク源として食されてきました。
一番古い情報は、なんと縄文時代。貝塚や遺跡からは、鹿・猪・ナウマンゾウ・熊などの焦げた骨が見つかっています。
戦国時代では、戦(いくさ)の前に食べて精をつけていたという記録や、江戸時代では、肉食が禁じられていながらも、「山鯨」と呼ばれていた猪肉は、厳しい冬の大切な栄養源・薬食とされていました。
ジビエは私達祖先を支えてきた食材なのです!